長谷川祐弘元国連事務総長特別代表が、関西学院大学にて「ウガンダと東ティモールから平和構築に学ぶ教訓」と題して、特別講師として講義を行なった。(07/05/2025)

長谷川祐弘元国連事務総長特別代表は、関西学院大学において、神余隆博氏が講師を務める「国連外交講座」にて特別講師として講義を行なった。長谷川祐弘氏は紛争終結後の和解の達成のために、罰によって正義を成そうとする報復的正義ではなく、真実の解明による被害者と加害者との関係修復の促進を目指す修復的正義が持続可能な平和構築を達成する可能性が高いと述べられた。長谷川氏が実際に国連職員として現地で関わられたルワンダと東ティモールでの実際の例を示しながら、講義が進められた。関西学院大学の学生と長谷川国際平和構築研究塾の学生双方が意見や感想を述べ、実りのあるディスカッションが行われた。最後に神余隆博氏は、「若者にはSNSなどの目先のことだけではなく、大きな視点で、より大きな規模で社会を考えて欲しい。これからは君たちの世代の時代であるから、君たちが社会を作っていかなくてはならない」と述べられ、本講義は終了した。関西学院大学の生徒と、長谷川氏の生徒の良き交流の場になったとともに、和解とは何か、何を持って正義とするのか、そして若者がこれからどのように平和な国際社会を作っていくべきなのかを深く考えさせられる素晴らしい講義であった。リポーター:井門孝紀

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